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    • #14442 返信
      KENZO NAKADA

      NHK「まいにちドイツ語」第1期「ドイツ語発見の旅」の項目が良かったので、それにひかれて、先生の白水社刊「ドイツ語質問箱」を購入しましたが、2つの問答を読んだだけで、先生の文意が取れずに頓挫してしまいました。これではならじと、上記2問について、以下の質問をさせていただきますので、お教えいただきたく、お願い申し上げます。

      1 24頁不定代名詞

      (1)  学習者からの質問は、[英語の「what to do」に当たるドイツ語は何か]です。「what to do」は  「句」ですから、直截に、これに対応するドイツ語の「句」「was zu tun」(これは、(B)で、先生が副文の主語にしている句ですから、文法的に問題はないはずです。尚、阿部賀正隆・独文解釈の研究119頁説明の1番には、zu不定詞では余り話法の助動詞は用いられないので、同助動詞がなくても、訳にはこれを補って良いとの趣旨があります。このことは英語にも妥当し、現に上の「what to do」にも、shouldがありません)あるいは「was tun zu söllen」(25頁の先生のこの問答最後の例文と同じ構文ですから、「was zu tun」同様、この構文は文法的に問題ないと思います)で良いのではないかと思うのですが、先生が、わざわざ、質問の「句」を「副文」に変えたのは何故ですか?

      (2)   先生は「what to do」は「what am I to do」のam Iを省略したものだとなさいながら、(B)文ではIchしか省略せず、istを残したのは何故ですか?文脈からすると、当然、istも省略されるはずだと思います。

      (3)   (1)のドイツ語の「句」のどちらかを使えば、句ですから主文と主語が違うなんてことは起こりませんし、その方が自然ではないかと私は思いますが、如何でしょうか?

      2 26頁 埋め草のes

      回答文の冒頭及び末尾にあるように、ドイツ語の文頭には「文全体の主題」が来ると思います(NHKまいにちドイツ語2016年10月号69頁に「文は主題で始まる」とある)。先生は、この「文全体の主題」を、壺の例を使って「前景」「主張の核」と2回言い換えて(27頁2行目)おられます。このことを前提にして、問題のEinige müssen auch wieder gehen.の主題=前景=主張の核は何かと言えば、文冒頭に位置しているEinigeにならざるを得ないと思います。とすれば、26頁末行の「背景」は「前景」とすべきではないでしょうか。少なくとも私にとっては、「前景」という語は使わず、「主題」は主題で通していただいた方が分かり易かったと思います。

       

       

       

    • #14447 返信
      tmasa
      キーマスター

      「ドイツ語発見の旅」をお聴きくださり、ありがとうございました。また、拙著「ドイツ語質問箱」もお手にとっていただき、ありがとうございます。

      ご質問の件ですが、説明が足りていないかもしれず、申し訳なく思っております。以下、お答えいたします。

      1 24頁

      (1) ドイツ語の疑問詞は、英語のそれよりも縛りが強く、

      (a) Ich weiß nicht, was zu tun.

      のように、句の先頭位置には来られません。もちろん、主文の先頭であるとか、副文の先頭であるというように、文の先頭には来ることができます。これが、(a) と (a’) の文法性の違いです。

      (a’) Ich bin bereit, [Ihnen] einen Gefallen zu tun.

      (a’) は、(a) と同じ「目的語 + zu + tun」の構文ですが、こちらは文法的だと思います。

      (a) の was を救うには、疑問詞が「文」の先頭に来ればいいため、拙著25頁の (B) のように副文にします:

      (B) Ich weiß nicht, was zu tun ist.(この (B) の was は主格です)

      これが、副文を用いた理由です。

      (2) すぐ上で書きましたが、was を主格として用いた場合には、ist が必要です。同24頁の (A) では、それに対して、was は対格です。

      (3) 英語の how to do や what to do のように、疑問詞が句の先頭に来ることがドイツ語ではできないため(wie zu tun や was zu tun ができない)です。

      2 26頁

      壺を例にした「前掲」は、話し手が聞き手に一番鮮やかに伝えたいこと、すなわち聞き手にとっての「新情報」であり、これはたしかに「主張の核」です。しかし、これは「文の主題」ではありません。「主題」は、話の前提部分、すなわち(壺でいうと)「背景」です。主題とは、メールや手紙でいう「題名・件名」のようなものです。真っ黒い背景に、白字でメッセージが書かれている、と考えれば、黒=背景=前提部分=主題であり、白=前景=新情報=主張の核、です。

      Einige müssen auch wieder gehen.

      で言えば、Einige は主題ですので背景です。それに対して、この話者が伝えたい「新情報」は、müssen auch wieder gehen(=主張・新情報・前景)です。

    • #14462 返信
      中田健三

      質問箱のシステムが分からず、質問1については、別の質問としてしまいました。

      1 1(1)に「was zu tun」(これは、(B)で、先生が副文の主語にしている句です)と記載しましたが、同主語はwas一語ですから、私の誤解でした。

      2 2のご回答は私には難しいので、何回か読み直して考えてみたいと思います。

      3 どうもありがとうございました。

      • #14466 返信
        tmasa
        キーマスター

        こちらこそ、ありがとうございました。引き続き、よろしくお願いいたします。ご質問をいただくことで、またそれに対する回答をする中で、私も論点の整理や自分の知識の整理ができますので、ありがたく存じております。

    • #14468 返信
      中田健三

      (2) 埋め草のesに出て来た「情報構造」ですが、御著書の26~27頁と、いただいたご回答を読み返してみて、先生の仰っていることが理解できたように思います。ありがとうございました。言い方を一寸変えただけかもしれませんが、こういうことだと思いました。

      ドイツ語の語順は、文頭に文全体の主題として「旧情報」を置き、伝えたい情報・主張の核=「新情報」は、重要なものであればあるほど後方に置く。

      • #14470 返信
        tmasa
        キーマスター

        ありがとうございます。
        拙著でお伝えしたかったのは、まさしくおまとめいただきました

        > ドイツ語の語順は、文頭に文全体の主題として「旧情報」を置き、
        > 伝えたい情報・主張の核=「新情報」は、重要なものであればあるほど後方に置く。

        ということです。ありがとうございます。

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